Nobsan自慢の一艇
Nob3号の航跡
免許不要の2馬力艇ですが、釣りの艤装は、4〜8馬力艇以上です。
サイドフロートを備え、安定性抜群です。
船検不要ですので普通は装備していない安全備品(救命胴衣、消化バケツ、黒球、発煙筒(期限切れですが))を備えています。
また、あらゆる空間を活用して物入れを作ってありますので、船底に剥き出しでものを置き、躓く等のことが無いように工夫してあるなど、Nobsan自慢の艤装艇です。
もちろん、釣りのための艤装も、竿立て、竿受け、魚探、電動リール用電源、電動ビルジポンプ、アンカー装置、日よけ傘、旗竿等々万全です。
なお、R268は定員2名ですが、30kgのエンジンを装備しているため、定員は1名と考えています。
船  体 アカシヨット社製、「R−268」 材質はFRP。 座板の下に浮力体があり、浮沈構造のようです。
以下はアカシヨットのホームページからです。

R268

オールASSY標準装備。また、オプションにより(B268)イケス底部を強化ガラスにすることで、グラスボートになります。

●全長/2.69m ●最大巾/1.30m ●深さ/0.45m ●重量/30kg●定員/2名
●魚槽/45cm
×40cm付き
●No.61033 
標準価格:¥152.250(税込)

R-268改」の修理と整備と艤装の顛末記をご覧頂ければ解りますが、船底の穴・他の補修をしてあります。
船尾部分にトランサム板を付けエンジンを乗せられるよう加工しました。また、バウ部分は物入れを備えた天板を張り、波の打ち込みを防止、アンカーロープ用設備や旗竿のベース板を自作しています。

なお、上記顛末記の後も改善を続け、様々な艤装が施されています。現状は下記の写真をご覧下さい。
エンジン トーハツ社製4サイクル 2馬力 
ボートショップタテツジで新規購入(10万円)
写真左は船体に取り付けた所(後ろから)
写真中は前から。 左下のものは延長ハンドルです。これもタテツジで購入した新品です。
写真右は、エンジンを使用後塩抜き運転するための架台とタンクです。 保管も架台にかけたまま行います。Nobsan自作です。
  
給油システム 2馬力エンジンは、タンクが内臓式となっており、エンジンの上部に流下式のタンクが装着されています。
トーハツ社でも0.9Lタンクが付いています。
通常、2馬力艇では、手漕ぎボートの行動範囲に毛が生えた程度の行動範囲を想定しており、釣りもアンカーをいれた釣り方を考えるべきでしょうが、ボートですから流し釣りをしたくなるのは人情です。
この時、気になるのが0.9Lでどれだけ走れるかと言うことです。 購入店に聞いても応えてくれませんでしたが、自分でやってみて約小一時間であると解りました。となると揺れる海上での給油となり、困難が予想されるところです。実際やってみると、給油量がわかりにくく予想以上に困難でした。 これは経験した人しか解らないことで、大変困難な作業なのです。
そこで、考えたのがここにお見せする給油システムです。 タンクは携行函にYAMAHA10Lタンクから取ったアタッチメントを取り付けた自作5Lタンク、通常のプライマリーポンプのホースの片方のアタッチメントを取り除いたものです。 
タンクは安定の良い下に置いたままで給油出来ますし、給油量はプライマリーポンプの操作回数で概ね解ります。 身を乗り出さなくても良いし、オーバーフローで油がこぼれることも無い、安全で、海洋汚染のない環境にも優れたものです。
この給油システムにより、4〜8馬力艇と同等の航続時間を備えたハイパー2馬力艇に変身しました。
             
サイドフロート リトルボート社製 ショートフロート(2万円)を購入し、同社で取り付け加工してもらいました。 脚踏みポンプ(5千円)もこのとき新品を購入しました。
使用時は、船体にビス2本で取り付けるようになっています。 脚踏みポンプで10回も踏めば空気を入れられます。
フロート1本で20kgの浮力が有るそうです。 元々重量が重く安定のいい船ですが、これで横安定性が更に向上し、波がきても怖く有りません。

平成23年4月メンテナンスのため、空気を注入したところ、両端の接着部から大漁の空気漏れが発生しました。 今までも小さな穴があって接着剤で穴埋めしたことがありますが、溶着してあると思われるところがはがれて修理不能です。  購入してから約3年2回使用しただけです。 こんな耐久性の無いものを売りつけるのは無責任も甚だしいいと腹立たしい思いで、リトルボートに持ち込むと布とビニールが剥離しているとのことです。 上から当布で修理するなら材料は提供するとの申し出ですが、両端部分の接着ができる訳もありませんし、また剥離するのは目に見えています。 相談の上、リトルボートで中に発泡剤を入れて固定式のものに改良することを考えるとの話。 期限は連休明けまで待ってくださいとのことですが未だになしのつぶてです。自分で何か考えるしかないですね〜  しかし、無責任な話と思いませんか?
      
電 気 関 係 の 艤 装 魚 探 HONDEX社製 HE−520。 水温センサー付き、電源はヒューズ付き電源コードで12Vバッテリーから取っています。 配線は裏配線をしており、船体の表側には端子部分のみが露出しているだけです。
本体は、波の飛沫や雨滴を避けるため、調味料入れで作ったカバーBoxに入れています。 振動子と水温センサーは生け簀内に取り付けました。
取り外した時は端子をスイッチBox内に収納し、水濡れを防止します。
手持ちの中古品です。
     
電 源 手持ちの車用12ボルトバッテリーを乗せました。魚探、ビルジポンプ、電動リールの電源をとしています。 前部ストアーの下部に収納庫を作り、転倒による液漏れ事故の防止を図っています。
ビルジポンプ このボートのような1重底の船では、どうしても海水が船内に溜まります。
この排水を自動で行うようにするため、水くみポンプを改造し、12ボルトバッテリーから直接電源を取るシステムを自作しました。
スイッチは電源Boxの下に防水スイッチを付け、簡単に運転操作出来るようになっています。 排水はトランサムにあけた排水溝までホースで導き、船外に排水します。
但し、船底にある塵を一緒に吸い込むのと、海水によるさび付きに対し、常に清掃が必要となりますので、取り外しの仕易いように取り付け位置を前面に変更しました。


スイッチ箱 上の写真がスイッチBOXです。
魚探のヒューズ、ビルジポンプのヒューズ、スイッチ及び電動リール用の2口電源コンセントを収納し、防水処理のため自作しました。
船  体  関  係  の  艤  装 オール 船体を入手したときに無かったので、2分割のオールとクラッチを新規購入しました。
2分割ですので車のトランクに入り、便利です。
生け簀蓋 同じく船体入手時に無かったので、コンパネ板で自作しました。
上に乗って、操縦したり、釣りをしたりしますので、小さな魚の投入口を作りました。
椅子 最初、手持ちの回転椅子を生け簀蓋の上に付けましたが、オールを漕ぐときに邪魔になりますので外しました。 
今は、直接、生け簀の上に座布団をひいて座ってます。
前部
物入れ
バウの電源室の上に物入れを作りました。
後部
物入れ
スターンには引き出し式の物入れを作りました。
引き出しは、車に積むときには、引き抜いて蓋を閉めます。
中央
物入れ
中央にR−268本来の手漕ぎ用腰掛けがありますが、この下の空間も物入れとして活用しています。
竿立て 前部物入れの側板に竿立てを付けました。
両サイドの物は、竿受けとして使えるように斜めに付けてありますが、垂直にビス止め仕直せば4本の竿が立てられます。
竿受け 後部に固定式のボート専用タイプのものを2箇所、磯釣り用の物を2箇所どこにでも脱着できるタイプのもの1個、竿受けを付けました。
鰈釣りやブッコミ釣りで沢山の竿を出すことができます。
アンカー アンカーは3種類(写真左)有り、底質によって使い分けできます。 アンカーチェーンが装備された本格的なものです。
アンカーロープ巻き(写真中)にはΦ6mmのロープを50m巻いてあります。 ロープ巻きはビス1本でワンタッチに取り外し出来るようになってます。
船首部には滑車(写真右)を装備してあり軽く上げる工夫が施されています。 
また、取り込むときに前部に体を乗り出さなくて済むように補助索を付ける等様々な工夫が施された物です。
     
旗竿 他船からの視認を良くするために旗竿を取り付けました。
もちろんワンタッチで脱着出来ます。
日除け傘 アンカーを入れての釣りは暑いものです。パラソルを生け簀の両サイドに設置できるようにしました。
    
そ の 他 の 艤 装
主ドーリー 進水、陸揚げ用に、重量物運搬車用のタイヤを購入してドーリーを作りました。
ゴムフックにてワンタッチで船体に脱着できます。
進水させた後は外して車の所に置いてゆきます。
カートップ用ドーリー カートップするときには、船体を裏返しにして移動しますので、そのためのものです。
船体に固定してあります。
カートップ用枠、ロープ 乗用車の屋根にカートップするには、横から乗せて、上で回転させる必要があります。そのためには、通常のキャリアーに外枠を付ける必要があり、イレクターパイプで作成してあります。 また、前後をロープで車体の牽引用フックに固定すると走行時に安定します。
船台車 2.7m×1.3m×0.3m 30kgの船体をよりコンパクトに保管すために作成しました。 底にキャスターを付け、移動を簡単にしています。
安全備品 本船は、運転免許も船検も不要ですので、普通は装備していない方が多いと思いますが、安全備品(救命胴衣、消化バケツ、黒球、発煙筒(期限切れですが))を備え、より安全性を高めています。