NobX号の航跡

平成26年7月乗り換えのため手放しました。

1.「NobXの航跡」のはじまり
2.マイボート「NobX号」
           

3.NobX号の艤装
大型ガソリンタンクとストレーナーの設置
当初の2サイクル40馬力のエンジンでは、1日の燃料消費は約20リッターでしたが、念のため、固定式の45リッターの燃料タンクを設置しました。
また、主機用に燃料中の水分と塵の除去のため、船外機フィルターを設置しました。
補機の換装に伴う燃料給油システムの改装
 平成23年12月に補機を4サイクルの8馬力に換装したことに伴い、不要となった混合ガソリン用の12リッタータンクを撤去し、、大型タンクから主機と補機にガソリンを供給する分配システムを作成しました。 燃料消費は、主機を4サイクル60馬力に換装したことにより、約5リッタ/日位ガソリンの消費が少なくなっており、補機の燃料も十分補えることと、主機と補機ともに4サイクル化したことで、同一種類のガソリンが使えるようになったことと補機の重量が増したので少しでも後部を軽くする目的で12リッタータンクを取り除きました。 
さらに、燃料フィルターを通した後、T型パイプで分岐させることによって補機も燃料への異物混入を防ぐことができるようにしました。 また、その後の位置にそれぞれ燃料コックを設けました。 燃料コックをつけたのは、万一どちらかのエンジンのプライマリーポンプが故障した場合にエアーが逆流して両方のエンジンとも燃料が供給できなくなる可能性があるため、これを防止するものです
 
                 
ツインバッテリーシステムの構築
バッテリーを1個だけ搭載している時、全ての電源をこれに頼るため、電気を使い切った場合にはエンジンの再始動が出来なくなる事があります。
釣りをしている時は、主機を止め、発電機能のない2サイクル6馬力の旧補機を使用するため、バッテリー上がりの可能性は否めません。
このような事態を避けるために、補助バッテリーを搭載し、ツインバッテリーシステムを構築しました
。                
充電アダプター
2個のバッテリーを搭載した場合の必需品です。
下の説明のとおり、2個のバッテリーを同時に充電します。
スイッチ1
メインバッテリーとサブバッテリの切り替え、緊急時は両バッテリーへの同時接続への切り替えスイッチ
 スイッチ2
上架時、メインバッテリーからサブバッテリーへの放電防止目的で設置。





 
補助バッテリーの移設
ツインバッテリーシステムを採用し、電源室に2個のバッテリーを積んだところ(写真左)、右舷に船体が傾いたため、補助バッテリーを左舷前方に移し、容量の大きいターミナル渡し線4mを使って結合しました
    
主機の換装と補機の修理
2011.7に主機を4ST60馬力に換装しました。新しいエンジンは旧の40馬力よりも大きくなるので、臨時検査を受けました。 乾舷量は問題なく、乗員数の変更は有りませんでしたが、船体とエンジンの関係で試験走行を行い、制限速度が27ノットに定められました。
主機の換装と前後して、補機の調子も悪くなり、苦労して原因を突き止めると、エンジン内部の隔壁が腐蝕し、穴が空いていましたのでこれを修理しました。(詳細はメンテの航跡をご覧下さい)
そのほかにも排気管にも穴が空いているのが発見されました。 この原因がエンジン下部のパッキンが老化し、これからの漏水が悪さをしていましたので、これを修理しました。 

 また、2011.11月頃再度補機の調子が悪くなり、調べたところ、下側の気筒のプラグへの電線が老化し漏電していました。 これが原因で高回転域で馬力が出なかったり、エンストしたりしていたのが直りました。
  
        
4ST60馬力エンジン コマンドリンクメータとチルトSW

       
排気管の穴修理     エンジンベットのパッキン交換
補機の換装  
 種々メンテナンスをしながら使ってきた6馬力の補機ですが、2011.12に新品の4サイクルエンジンに換装すべく、調査したところ、YAMAHAでは6馬力のリモコン方式が無くなっており、仕方なく、8馬力にしましたが、新エンジンは横幅が広くなることや補機のチルトアップ時における油圧操舵装置のアームと補機のリモコンケーブルの干渉等に問題があり、旧の補機で採用していた直接トランサムにエンジンを付けられませんでした。 で、アルミ製のエンジンベットをトランサムに取り付け、補機をトランサムよりも後に出すことにより、横方向と縦方向の干渉を無くしました。 その結果、エンジン位置が高くなり、L脚のエンジンを使用することになりました。 さらに、8馬力の4サイクルエンジンは圧縮力が高く、マニュアル方式では力がいるとのことで、寄る年波のことも考えてセルモーター方式にしました。 結果的に、補機も発電機能を有することになり、バッテリー上がりへの安全性がツインバッテリーシステムとソーラーパネルに加わったことで飛躍的に高まりました。 新エンジンはYAMAHA 8CWH−Lをリモコン方式に改良し、スターターボタンとキルスイッチをリモコンボックスに付け替え、また、主機と接続するリンクロッドを作り替えました。 さらに、チルトアップ時にエンジンを固定するリンクロッドも新たに作りました。 12月7日に臨時検査に合格しましたが、エンジンが重くなりましたが、12Lタンク分軽くしたため、乗員数に変更は有りませんでした。

       
 
   
電気関係の再構築
前記新エンジンへの換装により、エンジン重量が105kgと従来のものより35kgも重くなり、テールヘビーになる恐れが有りますので、バッテリーの場所を船室内に移動し(写真左)、その関連でメインスイッチも船室内に移しました(写真左、中)。写真(中)のメインスイッチの左の扉も新設したものですが、開けると運転席の裏側の配線関係が現れます(写真右)。 今回ピンク色のヒューズシステムを作成し、それにつながるライト類とワイパーの配線を新しくしました。ピンクのヒューズシステムの他の配線は新エンジン関係の物です。

         
電動リール用電源ソケット設置
両舷中央に、電動リール用のソケットを付けてもらいました。
プラスチモ社製防水プラグ&ソケット(Q8T−KAZ−G00−059)です。
3芯にしたのは、プラスとマイナスを間違わないようにするためです。
電源室に取り付けた家庭用ヒューズスイッチ2個で右舷、左舷別々に操作します。
配線は、船内を裏配線していますので、表にでているのはソケットだけです。
  

竿立て・竿掛け
3連竿立てと竿掛けは前の船から外したものを両舷に付けました。
また、この船の船尾両舷には自在式ロッドホルダーが付いていました。

船の大きさからするとこれで十分な数でしょう
   

インスペクションハッチ他
生け簀蓋の上に椅子が張り出していますので、魚を釣ったときに生け簀蓋を外すのに困ります。 で、インスペクションハッチを取り付けました。
生け簀蓋が反っていますので、6本のネジを全てきつく絞めるとハッチが割れることがあるということなので、浮いた箇所はシリコンを充填しました。

また、生け簀蓋に鍵をかけて盗難防止対策を施しました。
    

ビルジポンプの設置
このタイプの船はビルジ水が多いと釣り友に聞き、ビルジポンプを設置してもらいました。
ポンプ本体とスイッチは電源室に入れています。(下の写真 右写真は上下を逆にしたもの。左上の白がスイッチです)
    

浸入水防止対策
ビルジ水が多いのは、@ガソリンホースの出し入れ口のグロメットLの開口部、Aリモコンケーブルのフリーイングポートカバーのエンジン側開口部、Bリモコンケーブルの船内側への取り出し口と考え、@についてはグロメットLの外側にネジ式のカップカバーの設置(写真左)、Aについては充填材でコーキング(写真中)、Bについては釣用の磁石台を兼ねた木製カバー(写真右)を設置した結果、ほとんど無くなりました。 
    

船底の再塗装
この船は海上係留されていたようで、船底塗装は付着物防止用のものが塗られていました。
この塗料は、陸上保管していると、乾燥して剥がれが生じるようです。
気にしなければいいのですが、嫌なので、この際、前塗装を剥がし、ウレタン系に塗り直しました。
   

餌台・物入れ
運転席のシートを回転させ、やや後ろ向きに横になって釣りをする訳ですが、シートと舷側間が狭いため、餌を付けるのに不便を感じました。
私は右利きですから、左手で餌を、右手で釣り針を持ちます。 また、下に置くと不便です。
この問題を解消するため、運転席の右側の高い位置に使わなくなったアルミの弁当箱を取り付け、餌台を作りました。 また、その奥の使いにくくなった空間に電工の道具袋を取り付け、飲み物や携帯電話などの入れ物を作りました。

運転席
運転席周りです。
普通は生け簀と船体右舷の間に板を渡し、それに座る構造となっているのですが、これでは生け簀の左側から後ろに回ることになって不便なので、パイプ椅子の上部を切り取り、下に回転台座を取り付けて右周りで後ろに行けるようにしました。椅子の台は物入れになっています。
主機のシフトレバーを前方に移動させ、その後ろに、補機のシフトレバーを付けています。
この状態ですと 座ったままでハンドルに手が届きますので、釣りの体制のまま、補機の運転が可能となっています。


 
椅子の交換
運転席の椅子がガタついてきていましたので、家庭用デスク椅子に付け替えました。
椅子台になっていた物入れをはずし、あり合わせの木片をスぺーサーにして取り付けたところ、ぴったりでした。 回転機能はもちろん、高さ調整機能やパネクッションもついていて申し分ありません。 ただ、足下の空間が狭いので、脚の長さが不揃いになり見場が悪いのが欠点ですが・・・・

 
ラジオの設置
海上にでてからの情報収集に携帯ラジオをつけていましたが、受信状況が芳しくありませんでした。 で、思いついて、カーラジオのリサイクル。 自動車屋の友達に頼んで、廃車からラジオをはずしてもらってきました。 運転席の前に写真のような具合に取り付けました。ラジオの上は物入れBOXです。 アンテナは船内に設置しました。 時計や選局情報の記憶のために常にB電源に微弱電流を流す必要があり、バッテリーあがりが心配なのでソーラーパネルに接続してある補助バッテリーを電源としました。 明瞭な音声と一発選局できるのが魅力です。


GPSプロッタ魚探
以前より使っていたものが、液晶画面の寿命か画面が暗くてみえなかったので、もっと明るいものが欲しいな〜と思っていたところ、60歳の誕生祝いに家族がプレゼントしてくれました。 HE−61GPUです。 センサーは運転席左下の船底部にインナーハル方式で取り付けました。
電源は、サブバッテリーから取りましたが、消費電力12wと大きく、主機を止めて釣りをしていると見る見る電圧が下がりますので、ソーラーパネルを設置しました。
現在は、補機が発電能力のある4stに変えましたので電気系統は全く問題なくなりました。
 

新らしい魚探 FCV-627
魚のサイズや海底質が解るFURUNOの2周波カラー漁探を新たに付けました。 トライデューサは海底質を把握するため、トランサム方式としました。
エンジンから50cm離した箇所で、傾斜が10度以下、なおかつ、気泡の巻き込みが少なくなる様に工夫しました。
元あったHONDEXのGPS漁探は、漁探機能をスイッチで切断できるように配線しました。 その結果、インナーハル方式の旧漁探では映らなかった魚影をとらえられる様になりました。 

 
ソーラーパネルの設置と電気系統の再構築
PSプロッター魚探の電源対策として、主機停止中のサブバッテリーを中心とした電源対策のためにソーラーパネルを設置しました。
ケー・アイ・エス社製BL432。
発電量は11wですので、晴天ですとほぼGPSプロッター魚探の消費電力をまかなえるはずです。
また、逆流防止ダイオードボックスゃ過充電防止対策もできていますので主機からの充電流にも対応できそうです。

配線を右の配線図のように再構築し、サブバッテリーから魚探の電気をとり、電動リールはメインバッテリーからとるように変更。ソーラーパネルはサブバッテリーだけに接続することとしました。
すなわち、釣りをしているときは、魚探の消費電力12W分をソーラーパネルの発電量11Wで補い、船を陸揚げしている間はサブバッテリー電力を補充充電することによってサブバッテリーの電力を満杯状態に保ち、メインバッテリーよりも常に充電状態を高く保つ狙いです。
これで、航行中の主機からの充電はメインバッテリーを中心に実施され、船外機始動時のメインバッテリー上がりを予防出来るはずとにらんだものです

2011.12に発電機能付きの補機に換装したため、常に、充電している状態となり、バッテリー上がりの心配はゼロとなりました
オーニングの制作・設置
オーニングは竿釣りの邪魔になるので、酷暑の時だけビーチパラソルでお茶を濁していましたが、いろいろ不便もあるし、かといって、無しでは暑いので小さめのものを作ることにしました。 あわせて、ハードトップの屋根も低くて頭があたるので、後縁を10cm程カットしました。 材料は19mmのアルミニュームパイプと毎度おなじみのブルーシートです。パイプの接続部はアルミダイキャスト製の物掛け用の材料です。 これをビス結合しました。 屋根の強度が心配でしたが、ハードトップに設置してある手すりに19mmのアルミパイプをロープで巻き、取り付けたところ手すりの補強という思わぬ効果も得られて、以前よりルーフが頑丈になりました。試し釣りをしましたが、小さい目に作った意図が奏功して釣り竿の操作にも支障なく、7千円程度の投資にしては大成功でした。
 

  
オーニングの改良
2011年の夏はことのほか暑く、我慢も限界です。
で、オーニングを幅はそのまま、長さを長く改良しました。
                                               



 
手動油圧操舵システムへの換装
メカニカルステアリングから手動油圧操舵既システムに換装しました。
ハンドル操作が重く、固着する可能性があるケーブル押引式のメカニカルハンドから、操作の軽い手動油圧装置に換装したのですが、@主機のチルト時のエンジンへの干渉対策、A補機とアームの干渉対策、B補機とスパンカ支柱の干渉対策と大変でした。
主機のチルト時のエンジンへの干渉に一番苦労しました。 AとBは補機を外に動かし、コネクティングロッド長さを調整したり、スパンカ支柱を舷の外側に移設することで対応出来ました。 以下は苦労話です。
お隣の船が通信販売で安く購入し、ご自分で手動油圧装置に換装したと聞きましたので、よし俺もと気安くチャレンジしたのが失敗の元。
色々な人に相談して、シーパートナーVを購入することにして、購入店に私の古いエンジンにも適合するか聞いた上で通信販売で購入しました。
据付・取説の順に、まずハンドル側の加工をしました。 ヘルムポンプの取り付けからハンドルの取り付けまでを何とかこなし、次にエンジン側の加工ですが、付けてみると以外にアームが短くエンジンが全くチルトアップ出来ないことが解りました。 取り付けできると言うので買ったのに話が違うので、通信販売店に文句を言って返品してやろうかと思いましたが、すでに、ハンドル側の加工をしてあり、もう、元のケーブル式に戻ることが出来ません。で、もう一度説明書を良く読むとクランプブラケットタイプのエンジンではチルトするとシリンダーに干渉すると書いてあります。 なんと言うことでしょうか目の前が真っ暗になりました。 気まずい話ですが、船を買ったホームショップに相談するとエンジンを4本以上のボルトで船体に固定して有ればクランプブラケットを除去しても大丈夫なことが解りました。 で、サンダーで半日掛かって鋳物で出来たブラケットを切断しやっと問題解消。 ところがまた、問題発生。アームをエンジンに取り付けるボルトのパーツで、取説に記述のある座金が入っていません。 これはいかんともし難いので購入店に電話すると取説が間違いでシーパートラーVでは不要との無責任な返事です。 が、取り付けてみるとやはりアーム間の長さがシリンダーロットより短く、全てのナットを締めると、ロッドが変形してシリンダーが硬くて動きません。 無責任な通信販売店を相手にするのは腹が立つだけなので、仕方がないので座金を購入すべく探し回りましたが直径23mmのボルトにあうものは売っていません。 で、またまた仕方なくホームショップにお願いしてエンジンに付いているナットを分けてもらい、自力で6mm厚に加工してやっと組み付けが完了しました。 以下オイルを注入した後、空気抜きをしてやっと完成。 苦労した分嬉しさ倍増でした。
           
2011年に、主機を4st60馬力、補機を4st8馬力に換装しましたが、油圧操舵装置はほとんどの大型船外機に使用できるシーパートナーVを選んでいたため、写真のように問題なく使用しています。
                          
進水時の整備等内容その他
下記の各種整備を大谷マリンさんで実施してもらいました。大谷さんありがとう御座いました。
@両色灯、白色灯交換 Jハンドル交換
Aクリート交換3箇所 Kその他パイプ類の錆び落とし
Bストームレールセンター6個、サイド2個交換 L船体コンパウンド、ワックス掛け
C屋根ハンドレール新設2本 H6馬力補機リモコン方式に改造、レバーハンドル、ケーブル、リンクロッドを新設
D右ワイパー整備、左ワイパー新設 I40馬力主機整備:オイルシール、インペラ、サーモスタット、オイル交換、キャブ分解整備
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